ファミリーホーム

基本理念・ビジョン

イエス=キリストに倣い、伴走者として生きよう。
「愛に満ちたホームを創造しよう」
最も小さい人にしたのは、私にしたのである。

経過報告

 日本の社会事業の草分けである石井十次が、その姿に魅せられたイエスキリストは、2000年の昔、当時の社会で構造的に弱者とされている人々と共に食事をし、愛を持ってその方々の人生に関わっていった。十次もそれに倣い、出会った孤児たちの親となり、実に1200人もの子どもたちをケアする「岡山孤児院」を創設、経営した。その働きは何らかの理由で家庭を失い、行き場所を喪失した人々のHOMEを再構築し、彼らの自立のために共に生きるということであった。
 私たちYMCAせとうちは、そのバトンを引き継ぎ、人と社会の変革をなし続ける使命を託された非営利公益法人である。折りしも公益法人改革が国政レベルで進行する中、より公益に寄与する使命を具現化するためにわれわれ自身が自己点検をし、革新すべきときが近づいてきた。

社会的背景とYMCAの関係

 住む家がない人のことを「ハウスレス」と呼ぶならば、家があっても家族の絆を失った「ホームレス」特にこどもの「ホームレス化」が進んでいる。そのようなこどもたちが増える中で、多くの児童養護施設にも今や限界が近づいている。国では里親政策を進めてきたが、この件数も伸びない。そこで新たに「里親ファミリーホーム」という政策が登場し、注目を浴びている。 YMCAは長年こどもたちのかけがえのない命を育む仕事に取り組んできた。神様によって、命をいただいた一人ひとりが尊ばれるためにこそ、YMCAは働かねばならない。石井十次が提供してくださった土地から始まった「操山寮」が100年を経てその使命を終えた今、そこで新たに命を育む仕事が誕生する意味は大きい。先人のバトンをつぎ、新たな時代の「愛に満ちたホーム」を創りだしていきたい。

YMCAの現状とこれから

 YMCAはその歴史のスタートから「貧しきものの共なる集い」と称し、活動を続けてきた。イエスが腰にまとった手ぬぐいで、社会の片隅で這いつくばるように生きていた人々の足をぬぐわれたこと、「他者は救えたのに、自分を救わえない」と嘲弄されたこと、そんなあり方に学ぶ時がやってきた。政治の世界では、改革が声高に叫び続けられているが、未だ成果が見えにくい。しかし思い出したい。ジョンレノンの「想像してごらん。みんなが、世界を分かち合うんだって...。僕のことを夢想家だと言うかもしれないね。でも僕一人じゃないはず。いつかあなたもみんな仲間になって、そして世界はきっと1つになるんだ」という言葉を。大きな変革ではないかもしれない。けれども地道に自分の隣人と共に生きようとする事柄が大切であると、私たちは学んでいる。それゆえに、一見遠回りに見える小さな変革を積み上げていくことをこれからも続けていきたい。いよいよ公益法人化する年、生まれ変わった姿を共に想像しながら、全身全霊をかけて働いていきたい。その先に見えるもの、それはこのファミリーホームのような愛の響同体が地域へと広がり、社会をより良く変革していくことである。

ゴール(めざすべき方向性)

「先人のバトンを引き継ぎ、愛と奉仕を行う。」
  (1)共に生きる社会をめざす。
  (2)痛みとよろこびのを分かち合う輪を広げる。
  (3)神の国(愛が基盤にある福音共同体)が広がっていく。

この世に与えられた命が、生きる意味を見出すことができる社会を創る。
  (1)YMCAの使命を実現する。
  (2)公益に寄与する働きを推進する。
  (3)地域と共に生きることで、なくてはならない存在となる。
  (4)最も小さくされた存在に寄り添い、その人生の伴走者となる。
  (5)操山寮の歴史的意義を鑑み、そのバトンを引き継いだ働きを行う。
  (6)社会的意義が認められ、このファミリーホームが地域に広がっていく。
  (7)人に寄り添うという響同体の在り方が、多数派を変革していく。

ファミリーホーム十次の精神受け継ごう

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